活動報告  平成25年8月~9月

 

平成25年9月25日・26日 市民対話集会

 新政会では昨年度から、「市民対話集会」を開催しています。
 これは、市政に対する市民の意見や思いを把握し、議会活動に反映するとともに、議会基本条例で定めた市民の協働による 開かれた議会の実現に努めることを目的に行っているものです。
 昨年度の葵区に引き続き、今年度は9月25日に駿河区、9月26日に清水区で「市民対話集会」を開催しました。 対話集会では現在の会派活動・今後の方針、及び各区の課題などを説明し、参加者の皆さまの意見や考えを伺いました。 参加者の皆さまからは、まちづくりや防災対策、構成遺産「三保松原」を含む三保半島の整備などについて様々な質問や 意見をいただきました。

 新政会は、これらの意見や考えを精査し、反映させた政策提言を11月上旬に田辺市長へと提出する予定です。

 

 

 

平成25年8月25日~26日 岩手県遠野市・釜石市視察

 新政会では東日本大震災以降、毎年被災地の視察を行っています。
 昨年度の東松島市・仙台市に続き、 今年度は震災時に後方支援活動の拠点となった遠野市と、1000人以上の犠牲者を出しながら、 徹底した防災教育により小中学生の99.8%が津波から逃れた釜石市を視察しました。

 遠 野 市

本田市長 遠田市本田市長に
お話を伺った

本田市長 遠野市災害対策本部の
3/12、3/13の情報ボード
震災当時の生々しい
やり取りが伝わってくる

 遠野市は、内陸と沿岸の中間地点に位置し、半径50㎞以内に宮古市・山田町・大槌町・釜石市・大船渡市・奇跡陸前高田市がある。 遠野市はこの地理的条件に加え、後方支援活動拠点として活用できる遠野運動公園を有していたことから、震災以前に2回の大規模な震災対処訓練を 実施している。このことが、3.11の震災でかされた。遠野市の後方支援活動は、3月12日AM1:40大槌町から峠を二つ越えて入ってきたSOSよ り始まったが、災害救助法は被災市町村からの要請を前提とした法律となっているため、自主的に情報収集や支援を行うことはできない。
法律による手続きを待たずに行動するには、首長の判断が必要である。責任・権限・財源を踏まえた新しい仕組みづくりが必要であると感じた。 

 釜 石 市

 東日本大震災の津波による死者・行方不明者が1,000名を超す釜石市で、小中学生は2921人が津波から逃れ、99.8%の生存率は「釜石の奇跡」 と言われている。釜石市の子どもの命を救ったのは、ここ数年の防災教育だった。
 明治・昭和と二度の津波被害経験のある釜石市では、これまでの歴史から学び、次世代へ津波避難意識を伝承してきた。学校でも、防災意識を 子どもから大人へ、大人から地域へ根付かせることを目的に徹底した防災教育を行っており、避難の三原則 ①想定を信じるな ②どんな時でも最善を尽くせ ③率先避難者になる といった「3つの教え」が子供たちの生きる力を育てた。 また、釜石小学校では、それぞれの命を守る「津波てんでんこ」授業が行われており、①家族はそれぞれ逃げていると信じて確実に避難すること ②一度避難したら絶対に戻らないこと を教えているとのことであった。静岡市でも防災教育を積極的に取り入れていく必要性を感じた。

 

平成25年8月27日 国分寺市「公共調達条例」を調査

 新政会では、地域経済の活性化に寄与する「公共調達」、すなわち地域の事業者への調達の在り方を検討しているが、今回、 「公共調達条例」を昨年施行した国分寺市を調査した。 公共調達には、癒着・談合・低価格入札・市場開放などの課題がある中、公平公正にして、地域の経済活性化に寄与する調達を可能に するには、価格以外の要素も含めた多様な評価基準を策定して、契約者の選定を行うことが必要である。 国分寺では、市が調達を行なう場合、基本的な調達のあり方を明確にするとともに市の責務および事業者の責務を明示することで、 市政や地域社会の発展に寄与することを目的として、「国分寺市公共調達条例」を平成24年12月1日に施行した。この条例では、 基本指針に地域社会向上に寄与すること、市民協働事業を活発化することを謳っている。 新政会では、この条例を参考に公共調達の在り方について提言を行い、行政に働きかけていく予定である。

 

平成25年9月9日 教育現場視察


 新政会では毎年、教育現場視察を行っています。これは、直接小中学校の教育現場に出向き、学校の抱える問題点・課題などの 理解を深め、政策提言や議会質問などの議会活動に反映させることを目的に行っているものです。今年度は、授業改善・生徒指導に 取り組んでいる葵区・末広中学校と、英語授業に取り組んでいる葵区・伝馬町小学校を視察しました。


本田市長 ゲーム形式で行われた英語授業の様子

 伝馬町小5年生の英語の授業では、担任が英単語や簡単な英会話を話し、児童が聞き取ったり、ゲームに答えたりする授業を参観した。 同小の高学年生と教員はオーストラリアの小学校と交流を続け、全校児童も英語と触れ合う朝活動を続けている。
 現地で子どもたちの様子を見た後、市教委幹部との懇談では、他校との英語の教育格差、使える英語・コミュニケーション能力の向上に ついての質問に対し、教員研修を通じ、英語教育の指導技術向上に努めていくとの説明があった。
 また、両校共通の課題として、特別支援教育指導員、心の教育指導員(1日4時間)派遣については効果があり、多様性に富む子ども達の 発育には、今後も多くの支援員の派遣を望む声が寄せられた。さらに、生徒指導困難校への教育委員会の対応についても、委員会として 現場への積極的な関与が必要であるという意見が出された。

 

過去の活動報告はこちら

2013. 5~6
2012. 12~
2012. 8~10
2012. 3~5
2011. 12~2012.3
2011. 9~12
2011. 7~10
2011. 5~7